TAOYA那須塩原スタッフおすすめ!
周辺観光情報
TAOYA那須塩原
スタッフおすすめ!周辺観光情報
「殺生石(せっしょうせき)」はかつて松尾芭蕉も訪れた景勝地にある大きな溶岩で、那須岳の斜面一面に岩石が転がる荒涼とした風景の中にあります。例年5月には白装束の参加者が松明を持って行列をなす「御神火祭」が有名。
今また注目されている伝説の岩「殺生石」についてご紹介します。
殺生石の伝説
時は平安末期、インドや中国で悪行をつくした九本の尾を持つ妖狐が美女に化けて、鳥羽上皇を殺害しようとしました。これを見破った陰陽師が狐を追い詰めて退治したところ、今度は巨石に化けて毒気をふりまき近づく者を殺し続けます。見かねた源翁和尚がお経を唱えると石が3つに割れて飛び散り、そのうちの一つが那須にある殺生石だとされています。
割れてしまった殺生石
2022年に殺生石が真っ二つに割れたというニュースが飛び込んできて「狐が復活したのでは?」とSNSで話題になりました。実際のところは前々からヒビが入っていた箇所に雨水が入り込み、凍って膨張した際に割れたのが原因と考えられています。古来には「九尾の狐」を神獣として崇めていたこともあり、地元の人は幸運が訪れる吉兆ととらえています。
那須高原展望台
殺生石の遊歩道の先には標高1,048mに位置する那須高原展望台があり、筑波山や関東平野の絶景を一望できます。恋人の聖地に認定されておりプロポーズの場所としても人気。夜には那須塩原の夜景を眺められます。